なんであの猿は

昨日言ったことを今日には撤回したくなっている。自分用メモなのでネタバレ配慮ないです

ニッキ

ここしばらく長い文章を書いていなかったがちょっとリハビリの必要性が出てきたので目標4000字で普通の日記を書く。今更シエラにアップデートしたのでライブ変換入力に慣れるのも兼ねて。スペース押す前に変換がサジェストされ、それが大して合ってもいないのでこちらの裁量が奪われて打ちにくい。しかしまあ人間におせっかいされるよりは機械におせっかいされる方がいくらかマシではある。私には毎月か毎週か、まあ結構な頻度で何故かYahooパートナーからダイレクトメールが来るが、親戚に毎月毎週お見合いを勧められるより格段にマシである。

 

そういえばこのブログ、ホットチリレビューズという映画レビューサイトに集計されたらしい。初め36位から既に55位に落ちている。もっと落ちて埋もれてくれ。なぜなら一つ残らず昨日言ったことは撤回したくなっている。話した内容は時間に流れて薄れ、紙にすればその時のものとして残り、webに残せば「残し続けている」意志が持続するように映る(少なくともそう映っているような気がしながら残している)。でも意志ないからね。惰性のみ。

 

土曜は新卒の頃の会社の同僚(仮にKちゃんとする。イニシャルすらも仮である)と私の辞職ぶりに会い、神保町の喫茶店で備え付けの砂糖を舐めながらコーヒーと水を飲みつつ仕事やモンゴルや殺人鬼の話をしていた。貸していた大杉栄の本何冊かを未読の状態で返してもらった。特に読んでくれなくても大杉栄の外斜視の良さが伝わればよかったのだが(「エモさ」が大事なのだ)、そういえば外斜視の話すらするのを忘れていた。辞めてからだいぶしばらく忙しくない生活を送った身としては、忙しい職場の話を聞くとやりがい搾取を行う資格がその企業にあるかどうか、みたいなことをぼんやり考えはする。つまりはその企業がたとえ不当に厳しい労働環境でもそれなりに留まる事で経験になったと言える状態が予想しうるか、だが、基本的にこんなもん事後的にしか判断できない以上、事前には不当なもんは不当であり、搾取の資格なんぞ考えるのが頭で考える分にはトンチンカンっぽくはある。それでも人生の判断として不当でもここにいるべき、と被雇用者側が考えるのは普通にある話であり(頭で生きるわけではないし)、まあ最近なんというか特定のクラスタのツイートに啓蒙された新卒の知人が八方塞がりで怨念のリピートに呪われていくさまなども周りで見つつ、労働の話をするのは難しいなと。なんと声をかけていいかわからないし、多分正解はないと思う。生得的環境の肯定か否定かの戦争である。観念の話をしないことも時に重要だ。おそらくKちゃんや私は気が強いと見做されがちなので結構人の場所を奪って生存してきたし、ああそういえばバンプオブチキンにカルマなんて歌があったな、しかし個人的にはバンプは具象的な歌の方が好きだった、連想に逃げましょう。

 

ところでKちゃんはキチ◯イともだちコレクションを作っているらしく、私はなかなかその中でもキ◯ガイランキング上位に位置しているらしい。とりあえず反射的に「ヤッター」と思ってみたが、果たして光栄なのだろうか。しかし今ならアスペとかADナントカとか分類出来そうなものが、昔風にキチ◯イとざっくりな分類で言われてみると、前者の単語を耳にするよりは気持ち的に愉快な思いがする。ちなみにこの日「変」と言われたポイントに、私が喫茶店のメニューの「シフォンケーキ」というものを認識していなかったことがあったが(正確には普段ケーキを全く食べない為にシフォンケーキとスポンジケーキと何が違うのかを認識していなかったので、単語を聞いたことはある)、考えてみれば全くケーキに興味がなくてもケーキをある程度常人並みに把握しておく努力をするのが仮に常人なのだとしたら、常人の条件は想定された常人によって作られている。確固たる常人は現実には存在しない。あと昨今はむしろ逸脱(個性を持つこと)に呪われてどこかしら「変人」であろうとするのが「ふつう」であるのかな、という感じもするので、むしろ常人を名乗りたい思いもあり、まあこれは一周まわって同じことであるが、今回私が私についてわかったことは「たまたまシフォンケーキを認識していないという変な点が露呈したものの常人である割合は可能性として未だ多く残された暫定常人」ということにしておこうと思った。ちなみにKちゃんに会社在籍時の出来事を即興小説でネタにしたものを読んでもらったら割と笑ってくれて嬉しかった。さっさと漫画を描きたいなあ(と言って早一年弱か)。

 

帰りにジャニスに寄り、あぶらだこ頭脳警察・外道・友川カズキなどを借りた。ビジュアルにまつわる職から離れて久しいというのも要因としてあるだろうが、ここんとこ色々な創作物に関して「人間がめちゃくちゃ喋りたがっている」といった類の激しめの質感が好みになってきている。あと免許紛失したような気がする。

 

4000書くと言いつつ2000字ちょいらしい。おわり

華氏451

フランソワ・トリュフォー

1966

製作:イギリス

 

モンターグ:オスカー・ウェルナー

リンダ/クラリスジュリー・クリスティ

 

───

 

本を読むことが禁じられた社会でリンダ(妻)とかテレビばっか観てみんな馬鹿になっており、夫との出会いも覚えていない、テレビに頷くだけの機械みたいなのだが、最後に逃走したモンターグがたどり着いた人間が本の一冊丸覚えを担当して暮らす土地も、皆のブツブツと暗唱しながらうろつく光景が機械のようである。本を読まずに生きてきたはずの隊長がなかなか詩的に長広舌をふるっていたり、哲学者の概要だけは把握していたり、映画全体作り物っぽさが面白くもある。

 

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ジャッカルの日

フレッド・ジンネマン

1973

 

エドワード・フォックス

 

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ドゴールの人

 

・組み立て式のほっそいライフルすごい

 

・木への固定に紐を使うのか

 

・音楽ほぼ使ってない気がした

 

・淡々と進み、「なんだったんだあいつは…」と終わる。よかった

 

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ズートピア

リッチ・ムーア

2016

 

───

 

我こそは近代国家也って感じ

 

・狐のキャラ微妙にダーティハリーっぽいなと。ウサギのことも「ニンジン」と蔑称めいた呼び方で通してるし狼の遠吠えも揶揄してるしみんなを平等に憎むニヒリスト臭

 

・肉食獣の凶暴さのトリガーを花に外在させてたけどそれが内在するものとして仮に精神分析学で数値化出来たらの世界線PSYCHO-PASSかな、などと思った

 

・音楽ダサすぎて

冷血

リチャード・ブルックス

1967

アメリ

 

───

 

なんかこれの取材映画は観たことあったんですが

 

・相棒が女を連れ込む。「いても気にせずヤるさ」→浮気した母をぶつ父の幻影を見るペリー

 

・二人の融合した人格が殺した、と言われたが、ペリーを打ち損なった父の像だった

 

クインシー・ジョーンズの音楽が良かった

 

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凶悪

白石和彌

2013

日活

 

藤井:山田孝之

須藤:ピエール瀧

木村:リリー・フランキー

藤井の妻:池脇千鶴

 

───

 

けっこうよかった

 

・なんかメチャ怖女上司が前の職場の女上司にそっくりであった

 

認知症の母から逃げるように事件にのめりこむ藤井(ラストで妻がキレる)

 

・須藤に木村の情報を訊いている際「木村はどこに関わってるんですか」「あ これ先生(木村)関係ねえや」で笑ってしまうあたりから善悪の瓦解が始まる

 

・保険金殺人 木村が家に電話確認「もっと飲ませてください」食事を続ける家族のシーンが良かった

 

・屍体を氷水につけた横でシャワーを浴びる

 

・親からもらった土地に胡座をかいてるうちに借金まみれになった老人を殺すだけで保険金が手に入る 世の中不況だけど我々はバブルだよ

 

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砂の女

勅使河原宏

1964

東宝

 

岡田英次

岸田今日子

 

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勅使河原宏の構図の取り方が本当に好きだな

 

・砂や皮膚のアップカットがフェチい

 

・太鼓最高

 

・オタク界隈で流行ってるセックスしないと出られない部屋って砂の女だなと思った。観衆が描き手であるが為に観衆の醜さを隠蔽したのがセックスしないと出られない部屋。おい最悪じゃんよ

 

・現代で同じシチュを作ったら女は満足するだろうか、男は慰みを求めるだろうか、のようなことを考える。やや女が男っぽく男が女っぽい時代に。しかしラジオ欲しいのくだりで元々逃げてきたと男が述べてからラストの失踪へ転げていくストーリーのうまさ

 

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